ジュークボックスの歴史と魅力を紹介

ジュークボックスとは、レコードやCDなどの音楽メディアを内蔵し、硬貨を投入して好きな曲を選んで聴くことができる自動演奏装置です。

アメリカで発明され、20世紀の半ばには飲食店やナイトクラブなどに広く設置されていました。

音楽だけでなく、派手な照明や装飾も魅力的で当時の若者の文化やファッションにも影響を与えました。

ジュークボックスの歴史は、蝋管式の蓄音機にまで遡ります。

1890年代には、アメリカや西欧の都市で蝋管レコードをイヤホンで聞かせる商売が流行しました。

1906年には、平円盤レコードの自動演奏機が発売されこれが元祖とされています。

1927年には、レコードを選択できるジュークボックスが登場し多くのメーカーが競って製造しました。

当初は78回転のSPレコードを使っていましたが、1949年に45回転のシングルレコードが登場するとそちらに移行しました。

第二次世界大戦後から1960年代まで人気が高く、特に1950年代に大流行しました。

当時はレコードやプレーヤーが高価であり、一般的な黒人層には手に入れられないものでした。

彼らにとって音楽を楽しむ唯一の手段であり、ロックンロールやリズムアンドブルースなどの新しい音楽ジャンルを広める役割も果たしました。

また、映画やテレビでもよく登場しアメリカの若者文化の象徴となりました。

しかし、1980年代になると、CDやカラオケなどの新しい技術や娯楽が登場し、ボックスの市場は縮小しました。

従来型のボックスは姿を消しましたが、CDやインターネットを使った新しいタイプのボックスも開発されています。

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