低価格と楽しい雰囲気の店舗作りで多くの顧客に愛されているドンキホーテは、2015年よりCEOが創業者の安田隆夫氏から大原孝治氏に変わり、新たなチャレンジが始まっています。大原孝治氏は、1993年に同社に入社し、ドンキホーテの店舗運営やグループ企業の運営を担当してきた経歴があります。メキメキとその実力を現した大原氏は先代の安田氏からの信頼もあつく、CEOを継ぐべくして継いだといえるでしょう。
大原氏の強みは、なんといっても現場のことを知り尽くしているということにあります。単なるサラリーマン社長ではなく、現場で鍛えられた生え抜きの社長なので、空理空論の経営理論に陥ることなく、しっかりと地に足をつけた経営ができるわけです。そのことを証明する大原孝治氏の名言の一つに「新たな取り組みでも「それは顧客最優先主義に合致しているのか」ということが判断基準になります。」という言葉があります。この顧客最優先主義こそ、現在の彼の経営哲学の中核といっていいでしょう。これはお客様第一主義などと似ていますが、大原氏に言わせると微妙に違います。氏によれば、お客様第一主義というのはすでに形骸化された言葉であり、お客様が一番だといいながら、実は会社第一主義だったり数字第一主義に陥ってしまっているものだということです。
それに対して、顧客最優先主義は、会社よりも数字よりも、まず顧客が本当に大事だという意味がこめられている言葉です。大原孝治氏は、常に顧客を最優先に考えることで、新たな店舗運営のイノベーションを起こしていくのだという不動の信念を持って経営に当たっています。それがドンキホーテの今日の成功につながっているのは間違いありません。